COLUMN 01

社名で検索するとAIの概要に悪い口コミが出る:引用元の調べ方と、最初に直すところ

・ナギサコーポレーション(運営)

この記事の答え

  • AIの概要は複数のページから作られる。自社サイトに答えが無ければ、口コミが会社の説明になる
  • まず「社名+評判・残業・働きやすさ」などで、AIの概要と引用元を表に記録する
  • 口コミは「今も本当」「古い・一部だけ」「事実と違う⁠」⁠に分ける。最初の1つは発信より改善が先

社名に「評判⁠」⁠や「残業⁠」⁠を付けて検索すると、検索結果のいちばん上にAIの概要が出ることがあります。この概要は、口コミサイトを含む複数のページを材料にして作られます。自社サイトに、残業や働きやすさについての事実が書かれていなければ、AIが材料にできるのは口コミだけです。

最初にやることは、発信ではなく記録です。どの検索で、何と書かれていて、どのページが引用されているのか。それが分かると、自社サイトに何を書けばいいのかが決まります。

AIの概要は、どこから材料を取っているのか

GoogleはAI機能とウェブサイトについてのページで、AI Overviews と AIモードが、1つ⁠の質問を関連する複数の検索に分けて同時に調べると説明しています。答えと一緒に、通常の検索より幅広いリンクを表示する、という説明です。

材料になるページの種類についても、Googleは生成AI機能向けの最適化ガイドで、生成AI機能は「ブログや動画、フォーラムでの議論も含め、ウェブ上で製品やサービスについて言われていること⁠」⁠を表示できると書いています。会社の働き方について聞かれれば、社員や元社員が書き込むサイトも材料になりえます。

ここからは私たちの考えです。社名と「残業⁠」⁠で検索されたとき、自社サイトに残業についての記述が1行も無ければ、AIが自社サイトを引用する理由がありません。口コミが会社の説明になってしまうのは、口コミが強いからというより、ほかに材料が無いからだと見ています。

求職者は、社名に何を付けて調べている?

社名だけでなく、気になることを付けて調べます。応募の前、面接の前、内定をもらったあと、家族が調べることもあります。

社名に付ける言葉 調べている人が知りたいこと
評判、口コミ 全体として、働いている人はどう思っているか
残業、休み、有給 実際の働き方。求人票の数字が本当か
年収、給料、ボーナス 求人票の幅のどこに入りそうか
女性、育休、産休 長く働けるか。前例があるか
将来性、業績 この会社に入って大丈夫か
離職率、辞める 人が定着しているか

この表の言葉は、私たちが測った検索数ではなく、求職者が気にすることを並べたものです。自社の社名で実際に何が調べられているかは、Search Console の検索語や、次の手順で確かめます。

引用元を記録する手順

  1. 社名に上の表の言葉を1つずつ付けて検索し、AIの概要が出たら全文を写す
  2. 概要に付いている引用元のリンクを開き、どのページの、どの文が使われているかを確かめる
  3. ChatGPT や Perplexity にも「〇〇社の働き方の評判は?⁠」⁠と聞き、示された出典を開く
  4. 次の表に書き写す
検索した言葉 AIの答えの要旨 引用元 自社サイトに答えはあるか
社名+残業 固定残業の時間を超えて働かされるという声がある 口コミサイトA 無い。採用ページに残業の記載なし
社名+女性 女性は働きにくいという口コミがある 口コミサイトB 無い。女性社員の数も書いていない
社名+将来性 将来に不安という声がある 口コミサイトA 会社概要に事業内容だけ

この表は書き方を示すための記入例です。いちばん右の列が「無い」ばかりなら、AIが口コミを使うのは当然の結果です。

AIの答えは、聞く日や聞き方で変わります。1回⁠の結果で判断せず、同じ言葉で月に1回ほど記録を続けます。記録の付け方はAIでの推薦を毎月記録する星取り表の作り方(ナギサコーポレーションのコラム)⁠で説明しています。

第三者のページは、社名の検索で上に出やすい

口コミサイトや比較サイトが社名の検索で上に出ることは、大きなサイトに限りません。私たちは比較サイトを運営する側として、それを見ています。

私たちの実測(立ち上げ間もない比較サイト)

2026年6〜8月にドメインを取った4つのサイトでは、一般的な語より先に、社名での検索が上がりました。ある会社名と「評判⁠」⁠を組み合わせた検索で、私たちの比較サイトが10位に表示されました。

出典:Google Search Console(⁠2026年8月22日時点)

社名に「評判⁠」⁠を付けて調べた人の目に入る位置に、第三者のページは入ってきます。AIの概要も、そうしたページを材料にしえます。

口コミを3つに分ける

記録した口コミを、内容で3つに分けます。分け方によって、やることの順番が変わります。

分類 例 最初にやること
今も本当 固定残業の時間を超えた分が、実際に出ていない 社内の改善。発信はそのあと
古い、または一部だけ本当 数年前は残業が多かったが、今は減っている 今の数字を、時点と一緒に自社サイトに書く
事実と違う 女性の管理職が一人もいない(実際はいる) 自社サイトに事実を書く。掲載元のルールに沿って報告する

いちばん上の行を、発信で打ち消そうとしてはいけません。読んだ人は口コミと公式の文章を見比べます。今も本当のことを否定する文章は、口コミよりも会社の信用を落とします。

固定残業代の口コミは、先に中身を確かめる

「固定残業の時間を超えて働かされる」という口コミは、超えた分の残業代が支払われているかどうかで意味が変わります。支払われていれば「残業は月〇時間までの想定で、超えた分は別に支払う⁠」⁠と書けば答えになります。支払われていないなら、それは発信ではなく労務の問題です。

自社サイトに、答えになる事実を置く

真ん中と下の行は、自社サイトに数字を書くことで答えられます。残業時間の実績、有給休暇の取得日数、女性社員と女性管理職の数、育休の取得と復帰の実績、中期の事業計画の要点などです。

書く場所は、採用ページの中の「よくある質問⁠」⁠が向いています。求職者の問いの形で見出しを立て、最初の1文で数字を答えます。具体的な項目と書き方は口コミへの答えを自社サイトに置く採用FAQの作り方で、口コミに回答するサービスとの組み合わせ方は口コミへの回答だけで評判対策は足りるか⁠で説明しています。

取引先から見た評判や比較サイトの書かれ方の調べ方は、AIは自社サイトの外も読んでいる(ナギサコーポレーションのコラム)⁠で説明しています。

よくある質問

社名で検索すると、AIの概要に口コミの内容が出てくるのはなぜですか?

AIの概要は、1つ⁠の検索を関連する複数の検索に分けて調べ、複数のページを材料に答えを作ります。Googleは、生成AI機能がフォーラムでの議論なども含め、ウェブ上で言われていることを表示できると説明しています。自社サイトに、残業や働きやすさについての事実が書かれていなければ、材料になるのは口コミのページです。

AIの概要に出た内容を、Googleに直してもらうことはできますか?

概要の下にある評価のボタンから、誤りを報告することはできます。ただ、報告で内容がどう変わるかは分かりません。私たちが先にやるのは、AIが材料にできる事実を自社サイトに書き、引用されるページを増やすことです。

口コミの内容が一部本当だった場合は、どうすればいいですか?

発信で打ち消そうとせず、先に改善します。そのうえで「いつから何を変えたか⁠」⁠を数字と一緒に書きます。今も本当のことを否定する文章は、読んだ人が口コミと見比べたときに信用を失います。

求職者が社名で検索したとき、AIの概要に何が出ていて、どこを直せばいいのかを知りたい。

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